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さがしても何もないと言われる佐賀が面白い。(2)
佐賀城の濠で、復活再生した蓮


佐賀城の濠で、復活再生した蓮

 ちょっと前段が長くなったが、佐賀に行ったのは佐賀城の濠に咲いている蓮の花の写真を撮るためだ。
 昔、佐賀城の濠に蓮の花が咲いているのを見た記憶がある。ところが今から10年程前、濠から蓮が消えた。原因は外来種のカメ、ミシシッピアカミミガメによる被害。
 ミシシッピアカミミガメは別名ミドリガメとして縁日などでよく売られていた。それを買って帰ったのはいいが、家では飼えなくて濠に捨てたものが繁殖し、蓮を食い荒らし絶滅させたのだ。
 同じような例は各地の池でも見られ、福岡市南区の蓮池からも蓮の花が5、6年前から消えたままになっている。

 絶滅した蓮を再生すべく佐賀大と地域の人が協力し、まずミシシッピアカミミガメを駆除し、新たに蓮を植え、数年前に再生させていた。
 福岡城址の堀に咲く蓮は近場ということもあり早朝に何度も撮りに行っているが佐賀城の蓮は一度もなく、同じ蓮を撮るなら初めての所でと佐賀城に向かった。



 蓮の花は午後には萎んでしまうので、できれば8時台に着きたかったが到着したのは9時台前半。



 午前中、濠の蓮を撮影し、昼は昼食を摂るため県庁に向かった。レストランは県庁舎の最上階にあったが、イメージしたレストランとは違った。
 私のイメージは職員達が食べる「食堂」だったが、展望レストランは職員用というにはスペースがそれほどなく、料金も職員が毎昼利用するには高すぎた。
 いや、そんな高いランチではなくもっと庶民的なレストランでいいんだけど、と思いながら後程、県庁の受付で尋ねると地下に庶民的なカフェがあると分かった。

 そうだよね。職員や庶民が毎昼2,000円前後のランチを市内の景色を展望しながら食べる余裕はないよね、と納得すると同時に庶民の私はちょっと後悔した。地下のカフェを探すべきだったと。
 いや、地下にカフェがあるのを知らなかったわけではない。ただ、カフェという名称から喫茶処を想像し、食事処が想像できなかっただけだ。
 後程、地下のカフェに降りて行ってみると、名称こそオシャレなカフェと付けられているが、旧来の「食堂」か高速道路のサービスエリアなどにあるレストランそのもので、メニューにも丼物などが表示されていた。
 これこれ、庶民の私が入って食べたかったのは県庁職員も食べているそんな場所だった。
                (3)に続く


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